加湿器で肺炎！？　　レジオネラ菌を知っていますか？②（完結編）【看護師による健康コラム】

②予防するには？

衛生管理をしっかりすることが重要です。水の多い所に発生するぬめりをそのままにしてしまうと、レジオネラ菌が増殖しやすくなります。予防の為には、危険な場所を理解すること、こまめな掃除と消毒の二点が重要になります。

以前は24時間風呂のような入浴施設での発生が多かったのですが、近年はインフルエンザや風邪予防の為に利用されている加湿器内でレジオネラが発生するケースも増えています。加湿器には3種類あります。

スチーム式、気化式、超音波式です。スチーム式は加熱しているため発生リスクは低め、気化式はあまり利用されていません。超音波式は比較的安価で、熱くならないため安全だと思われやすく、近年利用者が増加しています。けれど水が過熱されないため菌が増殖しやすく、利用期間中は乾燥させることも少ない為危険性が高くなります。

厚生省ななどによると、感染予防の為には専用の薬剤やクエン酸などによる洗浄と、その後の乾燥が必要になるとの事です。せっかく感染症予防の為に加湿器を使っていても、他の感染症にかかってしまっては元も子もありません。小さなお子さんや高齢の方のいる環境では、特に注意して頂きたいと思います。