「風疹流行　～考えておきたい平均寿命と予防接種～」【看護師による健康コラム】①_導入編

同僚に、鹿児島出身の方がいるので、大河ドラマ「西郷どん」の話を時々聞きます。歴史ファンの中でも、幕末好きな方は多いようですね。
ところで、厚労省が公開した「平成29年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は過去最高を更新し、男性81.09歳、女性は87.26歳となりました。

しかし、この西郷隆盛が生まれた1820年代の平均寿命を見ると、なんと34歳となっています。死因内訳を見てみると、半数以上が結核を含む様々な感染症疾患で亡くなっている事が分かります。日本は長寿国のイメージが強いかもしれませんが、平均寿命が50歳を超えたのも第二次世界大戦後の1947年です。栄養状態や環境の改善など様々な要素が平均寿命を延ばしてきましたが、そのうちの大きな要素が感染症の予防や治療法の発展だったことは間違いないでしょう。
それに一役買ったのが予防接種の普及です。日本で予防接種が積極的に行われるようになってきたのは、やはり戦後1948年頃からです。けれど最近麻疹や風疹が定期的に流行し、ニュースとなっています。これはなぜでしょう。

（続きは明後日！！お楽しみに）