がん患者と　その家族と　がん医療と（前編）

霜月。
今年も残すところ、1ヶ月あまり。

 
年を重ねる毎に、1年があっという間に過ぎ去ってしまうのを感じます。

そう感じた時、

 
私の生きる方向性は間違っていないか、
自分は自分らしく、生きることができているか、
自分のやりたいことはできているか、
人生を楽しめているか・・・と考えてしまいます。

先日、「がん患者の家族の声」をテーマとした、オンラインセミナーに参加しました。

私自身、気になっていることでもあります。
しかし、患者の家族が「第二の患者」と言われる程、こころに傷を負っている。苦しめられている。責任を感じている。
今回のセミナーで、私はあさはかだったな、と感じました。

 
以下に、ご家族の声をご紹介します。

◆お母様ががんになった、大学生のお話
親ががんになって、告白された時、ショックでその時の記憶が無い。
同じ境遇の子がいない。繋がりたい。一人じゃないと感じたい。
親を思うあまり、不登校になり、のちに学校を辞めてしまった。
でも、自分の人生を歩むことに気付かされた。

◆ご主人をがんで亡くされた奥様のお話
私はたくさんのしくじりをした。
自分を責めた。
ご主人もご自身も仕事を辞めてしまった。
自分に優しい情報ばかりを選んでいった。そして、自分が思っていることを言う人を信じた。
努力することを美徳と勘違いし、「助けて！」「わからない！」と叫べず、自分をさらけ出せなかった。
支える人にこそ、更に支える人（＝医療者）の伴走が必要だと思った。

（続きは明日）