慢性頭痛④_予防や治療法（完結編）【看護師による健康コラム】

③予防や治療法
片頭痛か、緊張性頭痛か、群発頭痛か、などによってそれぞれ予防法・治療法は変わってきます。ですからまずは自己判断をせず、診断を受けることが最も大切になります。
そして、強調しておきたいのは、市販薬乱用の危険性についてです。
慢性頭痛の患者さんの中には、市販の解熱鎮痛剤を長期にわたって使用しているケースも多くあります。(中には危険性を理解していない医療機関によって処方されているケースもあり、専門外来の重要性が明らかになっています)

解熱鎮痛剤の危険性は、乱用してしまうと痛みを感じるラインがどんどん下がってしまうことにあります。使えば使うほど効果が実感できなくなり、使用限度を超えて内服してしまう人もいます。この状態を「薬物乱用性頭痛」といいます。
また、職場や周囲の人の協力や理解が必要になる場合もあります。頭痛発生時に匂いや音、光に敏感になる偏頭痛のケースや、横にならなければいけないほどの痛みが起こるケースもあるのです。場合によっては医師からの診断書なども利用して周囲への理解を広めることも必要でしょう。