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子供に伝える大切なこと

スタッフコラム

2021/08/24 子供に伝える大切なこと

 

42日間という長い夏休みも終わりに近づいています。

夏休みに入る前、ワクワクが止まらなかったわが子たち。

8月後半ともなると、毎日の家での生活にもだいぶ飽きて、だらーっとしてきました。宿題もほぼ終わり、自由研究も終わり…さて、何をしよう。

 

そんな時、ある人から、病気のことを子供にどう伝えているか、という投げかけをいただきました。「そういえば、ここ最近、考えてなかったな。」と思い、がん教育にも繋がる大事なところと、振り返ってみました。

 

2018年6月、検査の結果、自分の患ったがんと進行状況や転移がはっきりと分かり、とてもショックを受けていました。当時、わが子は小学校5年生と2年生。私の場合、自分に近い子供たちには隠し切れませんでした。でも、どんな風に伝えたか、実はほとんど覚えていません。子供には精神的な荷を負わせたくないという気持ちと、自分の中で処理しきれない動揺とが葛藤していました。

 

当時のことを子供に聞いてみると、「がん自体が、よくわからなかった。」とのこと。

子供にがんという複雑で怖い病気を伝えることの難しさ。怖がらせてはいけないと思う気持ち。自分自身も良くわかっていないから、噛み砕いて説明できない。そんな状況から、詳しい説明は避けていました。

でも、どこかで、分かるように説明することが必要かもしれない、という想いがありました。

そしてある時、思い切って病院に連れて行ってみました。どんな病院で、どんな先生に診てもらっているのか。それが分かれば、少しは安心に繋がるだろうし、見せることは大切なことじゃないか。そう思ったのです。

 

主治医はわが子たちにこう言いました。「お母さんは、大丈夫だから。走ることもできると思うし、キャッチボールもできるよ。」

小学生に理解しやすい答えでした。それを聞いて、わが子たちは安心したそうです。そのおかげで、今、元気に日々の活動を継続しています。

 

私は元気なお母さんのいる家庭と同じように、子供にはのびのび育ってほしい、と思う気持ちと、病気を患ったからこそ、今までの生活では感じられなかったことを感じて、優しく、慈悲深い人に成長してほしい、という気持ちがあります。どちらも正直な母の気持ちです。

 

病気が分かって3年経った今、子供たちは成長して、発言も変わってきました。

今まで避けていた詳しいがんという病気について、伝えるべき時なのかもしれません。

 どのような切り口で子供に伝えよう。

分かりやすく、引き付けるものでなければ、すぐに飽きられてしまいます。

 

そこで、アニメに着目してみました。「はたらく細胞」というアニメ、ご存じでしょうか。

がんだけでなく、あらゆる病気や体の機能を分かりやすく、しかも子供を引き付ける対戦モードで紹介しています。

細胞分裂の際、変異して、狂ったがん細胞は栄養を取り込み、コピーミスを1日に数千個作り、どんどん増殖し、浸潤してゆきます。それに対し、白血球、NK細胞、キラーT細胞、マクロファージ、ヘルパーT細胞などの免疫細胞たちがそれぞれの個性を発揮しながら、懸命に戦います。

 

自分の体だからこそ、何が起こっているのかを知り、体をいたわることの大切さに気付けたら、これほど安心できることはありません。

 

まずはアニメという入りやすいところから始まり、理解を深めていけたらと思っています。親ががんであるという十字架が、本人にとって、いい方向に働くよう、できる限りのことを自然な形でしてあげたい。

 

ともあれ、私ががんになっていなかったら、こんな想いは生まれていなかった、ということに、ふと気付き、キャンサーギフトを積み上げようとする自分も悪くない、という想いになった蒸し暑い処暑の頃でした。

 

 

 

YUKO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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