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スタッフコラム

2021/10/25 「あり方会議」に参加して

YUKO’s blog

 

治験コーディネーターという職業をご存じでしょうか?

略して、CRC(Crinical Research Coordinator)といいます。私はCRCさんと呼んでいます。

 

以前、このブログで書いたことがありますが、私は抗がん剤の治験に参加しているので、専属のCRCさんに付いてもらっています。実はそのCRCさんにはとてもお世話になっていて、日々の治療から、がんになったことによる、生活の困ったことや心の浮き沈みまで、支えてもらっています。

 

私がここ秋葉原社会保険労務士法人に採用されて間もなく、医療関係者にブログを読んでいただいた偶然から、とある会議(第21回CRCと臨床試験の在り方を考える会議2021in横浜)で、お話させていただく機会をいただきました。私の参加したシンポジウム1のテーマは「ひとりひとりの想いが治験業界の未来を創る」です。

 

残念ながら、このご時世ですから、オンライン開催(ライブ&オンデマンド配信)となってしまいましたが、先日収録を終え、とても印象深かったことをここに書き記しておきたいと思います。

 

 

収録当日、音声や資料のテストから始まり、流れの確認を終えると、すぐに本番となり・・・緊張して、手汗をかいていました💦

 

私はお話する内容について、これまでの自身の体験や想いを文章に起こし、何度も書き直しながら、大切に作り上げてきました。でも、今回は言葉にならないものも表現したいと思い、自身のこれまでのストーリーを絵に描き起こし、物語を読むようにお話しするスタイルとしました。

 

私の表現するストーリーは人の心に届くだろうか?

いや、届くか届かないかではなく、自分の心で感じてきたことをありのまま出せれば、それでいい。そう思って望みました。

 

私は4人中、4番目の発表。ラストを飾ることに・・・。

つたない絵や文章だったかもしれませんが、私らしさを存分に出すことができ、また自分の呼吸でしっかりとお話できたように思います。

オンライン収録なので、視聴してくださる方の反応が見れないのが残念ですが、一緒に登壇された先生方や、運営に携わってくださった方々の反応からは、私の想いは通じたように感じました。

お話をしていると、今までの色んなことが込み上げてきて、中盤あたりから我慢できずに涙がこぼれてしまい、いつの間にか鼻がズルズルに・・・。

なのですが、話を途切れさせることなく、最後の感謝の言葉まで伝えることができて、感無量でした。

実は私自身の発表は、日頃お世話になっているCRCさんへの感謝の気持ちを伝えることも意図したものでした。

 

 

CRCさんは製薬メーカー(治験依頼者)と医師と患者をつなぐ、マルチな職業です。特に病気や治療方法に関して、大変詳しいというのが私の印象です。

一方で、治験に不慣れな患者を相手にするわけです。私のように患者はある意味わがままなところもありまして・・・特に治験に参加するかどうか、参加できるかどうかの条件や内容の説明を聞くときや、参加し始めてしばらくの間は慣れない患者にあれこれと手を焼かれているのではないかと思います。

毎日、病院で朝から晩まで業務に追われ、気づいたときには一日が終わってしまう…実際はそんな忙しいお仕事だそうです。

 

私の参加したシンポジウム1では私を含め、治験業界内の立場の違う方々がそれぞれのご経験や想いをお話されました。製薬メーカーの方、研究機関&CRCの方、医師、治験参加者。それぞれの立場は全く違っていて、普段はなかなか出会えない人たち。世にお薬を生み出すための治験は、それはそれは長い年月をかけて行われ、その一連のプロセスに関わっている人たちが一堂に会することはほとんどありません。

 

今回、違う立場の方々のお話を聞くことで、それぞれそのお仕事に関わる経緯や、仕事に対する心の変化、過去に救えなかった命に対する悔しい想いなどに触れることができ、見ることがなかった世界を見ることができました。そして、治験を通じて、みんなが一つの線でつながっていることを実感すると同時に、患者としてこの線を繋ぐ役割を担っていることに良い意味で責任を感じました。

 

 

そして、この会議を企画・運営してくださった方々には、本当に敬意を表したいと思います。私は初めての参加でしたが、この会議が今年で21回目という、長い期間開催されていることは大変有意義なことだと思いますし、その中で、今回参加させていただいたシンポジウム1では、人の熱意や想いに対する点に着目され、底辺にあるマインドを大切にするという画期的なテーマ。一般患者から見て、新たな風だと感じました。

 

視聴は有料配信の為、詳しい内容はこれ以上お話しできないのが心苦しいのですが、このような機会を得たことは、私にとって、とても意味のあることですし、治験に参加しているひとりのがん患者の経験や想いを治験業界の方へ伝えることで、何か新たな未来につながる一助にとなればいいな、と思いました。

 

 

YUKO

 

 

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YUKO:プロフィール
1974年4月17日生まれ 東京都在住
2018年5月、咳が止まらなくなり、病院で検査→肺腺がんステージ4(リンパ節転移あり)と診断され、頭が真っ白に!!
両肺全体にがん細胞が散っていて、手術・放射線治療もできず、抗がん剤治療を始める。
がんと分かったショックと、体調の不安定から、仕事を手放してしまい・・・その後、孤独や経済的不安にさいなまれ、精神腫瘍科にかかる。
自分の命に限りがあることが分かり、病気の経験を生かす生き方を目指し、がんへの理解促進や、がん教育などに関心を寄せる。

2020年、会員となっていたキャンサーペアレンツから、秋葉原社会保険労務士法人を紹介され、就労。

現在は専門病院で治験に参加しながら、仕事や子育てに奮闘( `ー´)ノ。

現在、がんの勢力は縮小し、体調は安定している。

 

がん罹患が分かるまで:飲料メーカーに勤務し、出産を経て、仕事を続けるも、会社の統廃合により解雇となる。その後職を転々とし・・・気づけばがんに( ;∀;)

 

座右の銘~医療者や支えてくださる周囲の方々に感謝♡

 

 

 

 

 

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