秋葉原散歩 〜秋葉原モスクに行ってみました〜

みなさん、こんにちは。

ムスリム社員のハサンです。

                  

新型コロナウイルスの新規感染者数も減少傾向にあり、外食や旅行なども、段々と行きやすくなってきましたよね。皆様はどちらか、行かれましたか？

 

遠出をしてみるのもよいのですが、自分が住んでいる地域や、通っている職場の周りで、いつもとちょっと違う道を歩いてみたり、その道を通る時間を変えてみたりすると、それまでには気付かなかった建物や人の流れを発見する、なんてこともありますよね。

 

弊社が位置する秋葉原は、電気街やアニメの街といったイメージがあり、イスラームとは無縁の場所かなって思いますよね。

 

ですが、電気街とは駅を挟んで反対側の昭和通りを神田駅側に歩き、小道に入ってみるとこんな建物が現れます。

 

 

 

 

歴史がありそうな、けれども占いのお店やアルファベットの名前の人形屋さんが入っている、なぜか興味をそそるこちらのビル。

 

そんなビルの5階に、「秋葉原モスク」という、イスラーム教徒たちが礼拝などのために集まる場所があります。

 

それでは、中に入ってみましょう。

 

 

 

 

普通のビルの一室、という感じがしますが、アラビア語や日本ではなかなか見ないような装飾やマットがあり、どこか日本ではない場所に来た感じがしますよね。

 

イスラームでは、複数人で礼拝をする場合、隣の人と間隔をあけずに行うことが多いです。しかし現在では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、集団で礼拝する時にも、写真のようにマットを敷き、間隔をあけて礼拝をしています。

 

金曜日は、男性にとっては義務である集団礼拝が、各地のモスクで行われます。

 

秋葉原モスクでは、国籍や年齢問わず、この部屋に50人くらいのムスリムが集まって、共に礼拝をします。（もちろん検温や消毒などの感染対策を実施しています）

人が集まりすぎて、４階の部屋も新たに礼拝場所にしたらしいです。

 

なお、イスラームの礼拝では、男性と女性の場所が完全に分かれます。女性が礼拝する場所も、同じ部屋にあるのですが、カーテンで仕切られているため、男性の僕は入れません😅　女性の方はぜひ、行ってみてください。

 

次にこちらの写真を見てみましょう。

 

 

 

 

 

芸人さんたちが使うようなマイクは、礼拝の呼びかけや、マイク横の台に代表者が説法を行う際に使われます。また、その後ろにある時間が書かれたボードは、現在の時間と、1日5回行われる礼拝の始まりの時刻を示しています。

           

ちなみに、緑と黄の丸の中に書かれたアラビア語は、唯一神アッラーが持つ99の美名（日本語では、慈悲深いお方、全てを見るお方、悔悟を受け入れるお方などがあります）を書いたもので、秋葉原モスク全体に貼られています。

 

 

 

 

水道は、通常のものよりも仕切りの高さが低くなっていますね。これはムスリムたちが礼拝をする前に、手や顔、そして足を洗うために、このような設計になっています。

                                

最後に、こちらの箱。

 

 

 

Please Donateと書いてありますね。これは寄付を募る箱で、ほとんどのモスクに似たようなものがあると思います。集めたお金の使い道は様々ですが、モスクの維持費や新しいモスクの建設費、または困窮者の救済に使われることが多いです。

 

ここまで、秋葉原モスクの中の説明をしてきました。

 

いかがだったでしょうか。

 

僕はこの記事の執筆を行う中で、当たり前に存在していたモスクの備品やそれらの配置一つ一つの意味を改めて考え直す、自分自身にも発見が多かったです。

 

モスクは、イスラーム教徒でなくても入ることはできます。また、入ったからって改宗を迫られることは（基本的には）ありません。なので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

 

ちなみに、、、、お散歩してたらお腹が空きますよね。

秋葉原モスクのビルの隣には「ニコニコ」というスリランカ系のカレーとまぜ麺を提供するお店があります。

ちなみに、こちらのお店のカレーは、最近SNSでも話題になっているようですよ。

 

スリランカ出身のシェフはお話がとても上手な方です笑

なので、「ニコニコ」へ行った際にはぜひ食事だけでなく、お店の方とお話してみてはいかがでしょうか。

 

次回は、もうちょっとモスクってどんな場所なのか？というところを説明しようと思います。そちらも、合わせてご覧頂けると幸いです。

 

アッサラームアレイクム（皆様の上に平安がありますように）