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住所 / 〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸84 サンユウビル103
営業時間 / 9:00~17:00 定休日 / 土・日・祝
「日本臨床薬理学会」、「MT研究会」に参加して
1月に入り、コロナ感染者数が日に日に増加していますが、みなさま、お元気にお過ごしでしょうか。大寒も過ぎ、1月もあっという間に終わろうとしていますね。
私は昨年末に書き始め、やり残してしまった体験記の執筆が置き去りになっていたのが気になっていました。次への新たなチャレンジへ移行するためにも、ひとつ成し遂げたこととして、今回掲載したいと思います。
昨年末、仙台にて、「第42回 日本臨床薬理学会学術総会」に参加させていただきました。その数日後には「MT研究会(医薬メーカーの教育担当者向け勉強会)」にオンラインでお話させていただきました。
どちらの会も治験を経験した当事者の生の声を聴いてくださるという、ありがたい機会。その中で私が印象深かったことを書き留めておきたいと思います。
実は私、ペイシェントジャーニー(患者の心の変化を曲線で表したもの)がうまく書けません。患者が自分の経験を人に伝えるときによく使う方法なのですが、私の場合、いろいろなことがあり過ぎて、どう書いていいのか、よくわからなくなってしまうのです。なので、今回も印象深い記憶をイラストに起こしてみました。
(一部をご紹介↓)
仙台では、発表しているさ中、急に、2年前の子どもの卒業式のことを思い出しました。
すでにコロナ禍だったので、誰もがマスクをしており、人に顔半分を見せなくて済む生活でした。でも、私は副作用による歯の色素沈着や髪のうねり、肌荒れ等、自分の容姿が気になっていました。
「お母さんの見た目が急に変わっちゃうのは、嫌だろうなぁ。」
本人の心情はどうだったか、わかりませんが、勝手にそんなふうに思っていました。
そんなことを発表の中で添え、患者の生活背景を含めた戸惑う自分をお話し、また、がんにまつわる情報収集の難しさや、同じ境遇の人同士が出会って支えあうことの重要性と課題についてもお話させていただきました。
同じグループで一緒に登壇された方々(このブログでも以前ご紹介した医学生さん→https://aso-ex.jp/blog/1537/ と、医薬メーカーにお勤めのがん当事者の方)のお話も大変興味深く、引き込まれました。お二人ともそれぞれの関心ごとやご経験を存分にお話しされ、リアルで衝撃的で、温かいお話に感動しました。
また、座長のお二人には準備段階から大変お世話になり、ご配慮ご尽力いただきました。改めまして感謝申し上げます。
MT研究会では薬理学会とは違った課題を目の当たりにしました。
それは「人間性をどう教えたらいいか?」という「人育て」がテーマでした。業界全体で、若い社員のモチベーションアップや人としての在り方、志の育成方法などを模索している様子でした。知識の部分は勉強すれば入っていくのですが、人の根本を支えているマインドや人間性をどう育むか、それが一番難しいとのこと。
私も子を育てている身として、本当にそこに尽きると思います。
グループセッションに私も混ぜていただき、困りごとを伺ってみると、コロナ禍の影響による職場のコミュニケーション不足が浮き彫りになっていると感じました。
患者となって、置かれた状況や立場に立って見えた世界で感じたことは、私の生活の中でもとても身近に感じている違和感と一緒であり、私のこれからの大きなテーマでもありました。
今、患者の生の声を聴くことは医薬の世界で広がりを見せています。目の前にいる一時だけでなく、患者の生活背景や生き方も考慮され、理解されつつあります。そのことに安心するだけでなく、患者としての責任を感じ、これからも誠実にお応えしたいと思いました。
そして、医薬の世界だけはありませんが、古くから受け継がれてきた考え方やしきたりを変えようとすることは本当に大変で、そこにエネルギーを注ぎ、問題提起をすることに大きな意義を感じますし、そのエネルギーを使う人のパワーに驚かされました。
今回も私にとって、とても勉強になり、プラスとなる経験でした。これからの私の活動に活かしたてゆきたいと思います。
YUKO
1974年4月17日生まれ 東京都在住 2018年5月、咳が止まらなくなり、病院で検査→肺腺がんステージ4(リンパ節転移あり)と診断され、頭が真っ白に!手術・放射線治療もできず、抗がん剤治療を始める。 がんと分かったショックから、仕事を手放す。その後、孤独や経済的不安にさいなまれ、レジリエンス外来を受診。
自分の命に限りがあることが分かり、病気の経験を活かす生き方を目指し、がん患者への理解促進や、がん教育などに関心を寄せる。
2020年、会員となっていたキャンサーペアレンツから、秋葉原社会保険労務士法人を紹介され、就労。
現在は専門病院で治験に参加しながら、仕事や子育てに奮闘( `ー´)ノ。
「治療は一生続く」と宣告されるが、世のため人のために何かできないかと、模索しながら懸命に生きる。
座右の銘~支えてくださるすべての方々に感謝♡
24/03/01
24/02/05
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1月に入り、コロナ感染者数が日に日に増加していますが、みなさま、お元気にお過ごしでしょうか。大寒も過ぎ、1月もあっという間に終わろうとしていますね。
私は昨年末に書き始め、やり残してしまった体験記の執筆が置き去りになっていたのが気になっていました。次への新たなチャレンジへ移行するためにも、ひとつ成し遂げたこととして、今回掲載したいと思います。
昨年末、仙台にて、「第42回 日本臨床薬理学会学術総会」に参加させていただきました。その数日後には「MT研究会(医薬メーカーの教育担当者向け勉強会)」にオンラインでお話させていただきました。
どちらの会も治験を経験した当事者の生の声を聴いてくださるという、ありがたい機会。その中で私が印象深かったことを書き留めておきたいと思います。
実は私、ペイシェントジャーニー(患者の心の変化を曲線で表したもの)がうまく書けません。患者が自分の経験を人に伝えるときによく使う方法なのですが、私の場合、いろいろなことがあり過ぎて、どう書いていいのか、よくわからなくなってしまうのです。なので、今回も印象深い記憶をイラストに起こしてみました。
(一部をご紹介↓)
仙台では、発表しているさ中、急に、2年前の子どもの卒業式のことを思い出しました。
すでにコロナ禍だったので、誰もがマスクをしており、人に顔半分を見せなくて済む生活でした。でも、私は副作用による歯の色素沈着や髪のうねり、肌荒れ等、自分の容姿が気になっていました。
「お母さんの見た目が急に変わっちゃうのは、嫌だろうなぁ。」
本人の心情はどうだったか、わかりませんが、勝手にそんなふうに思っていました。
そんなことを発表の中で添え、患者の生活背景を含めた戸惑う自分をお話し、また、がんにまつわる情報収集の難しさや、同じ境遇の人同士が出会って支えあうことの重要性と課題についてもお話させていただきました。
同じグループで一緒に登壇された方々(このブログでも以前ご紹介した医学生さん→https://aso-ex.jp/blog/1537/ と、医薬メーカーにお勤めのがん当事者の方)のお話も大変興味深く、引き込まれました。お二人ともそれぞれの関心ごとやご経験を存分にお話しされ、リアルで衝撃的で、温かいお話に感動しました。
また、座長のお二人には準備段階から大変お世話になり、ご配慮ご尽力いただきました。改めまして感謝申し上げます。
MT研究会では薬理学会とは違った課題を目の当たりにしました。
それは「人間性をどう教えたらいいか?」という「人育て」がテーマでした。業界全体で、若い社員のモチベーションアップや人としての在り方、志の育成方法などを模索している様子でした。知識の部分は勉強すれば入っていくのですが、人の根本を支えているマインドや人間性をどう育むか、それが一番難しいとのこと。
私も子を育てている身として、本当にそこに尽きると思います。
グループセッションに私も混ぜていただき、困りごとを伺ってみると、コロナ禍の影響による職場のコミュニケーション不足が浮き彫りになっていると感じました。
患者となって、置かれた状況や立場に立って見えた世界で感じたことは、私の生活の中でもとても身近に感じている違和感と一緒であり、私のこれからの大きなテーマでもありました。
今、患者の生の声を聴くことは医薬の世界で広がりを見せています。目の前にいる一時だけでなく、患者の生活背景や生き方も考慮され、理解されつつあります。そのことに安心するだけでなく、患者としての責任を感じ、これからも誠実にお応えしたいと思いました。
そして、医薬の世界だけはありませんが、古くから受け継がれてきた考え方やしきたりを変えようとすることは本当に大変で、そこにエネルギーを注ぎ、問題提起をすることに大きな意義を感じますし、そのエネルギーを使う人のパワーに驚かされました。
今回も私にとって、とても勉強になり、プラスとなる経験でした。これからの私の活動に活かしたてゆきたいと思います。
YUKO
1974年4月17日生まれ 東京都在住
2018年5月、咳が止まらなくなり、病院で検査→肺腺がんステージ4(リンパ節転移あり)と診断され、頭が真っ白に!手術・放射線治療もできず、抗がん剤治療を始める。
がんと分かったショックから、仕事を手放す。その後、孤独や経済的不安にさいなまれ、レジリエンス外来を受診。
自分の命に限りがあることが分かり、病気の経験を活かす生き方を目指し、がん患者への理解促進や、がん教育などに関心を寄せる。
2020年、会員となっていたキャンサーペアレンツから、秋葉原社会保険労務士法人を紹介され、就労。
現在は専門病院で治験に参加しながら、仕事や子育てに奮闘( `ー´)ノ。
「治療は一生続く」と宣告されるが、世のため人のために何かできないかと、模索しながら懸命に生きる。
座右の銘~支えてくださるすべての方々に感謝♡
秋葉原社会保険労務士法人
電話番号:03-5822-7275
メール:info@aso-ex.jp
住所:〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸70 第二田中ビル52
営業時間:【営業時間 9:00~17:00】
定休日:【土・日・祝】