ピアサポートを知っていますか？

 

（我が家の窓辺から）

 

 

今朝、西の空の月がとてもきれいでした。空気が澄んでいるのがわかります。

寒い朝が続きますが、みなさま体調にお変わりないでしょうか。

 

 

ところで。ピアサポートという言葉をご存じでしょうか？

 

ピアサポートとは同じ体験をした仲間（ピア）の助け合いのこと。がん以外の病気などでも活用されています。

 

以前、がん教育を学ばせていただいたご縁から、NPO法人がんサポートかごしまさんの研修「ピアサポーター養成講座」を受講させていただくことにしました。

 

私はがんと分かって、同じ境遇の人が周りにいなかったことから、突然、孤独に陥りました。病院へ行けば、医療者と話ができますが、医療者はがん経験者ではないので、私の本当の気持ちは分かってもらえないんじゃないか？と思ったり、ふいに「他の患者さんはこの治療で同じような副作用が出てるのだろうか？対処方法はどうしているんだろう？」などと、思うことがあり、とにかく気軽に聞ける仲間が欲しかったのです。

 

人から紹介していただいたり、患者会を見つけたりしながら、少しづつ同じ境遇の仲間と出会い、話をするようになりました。その存在は本当にありがたいもので、その仲間に沢山助けられてきました。そして、今も大きな存在として、私の日々の中で支えになっています。

 

がんと診断されると、多くの人は精神的ショックを受けます。私の場合、頭が真っ白になりました。すべての思考はがんに飲み込まれてしまっていました。

 

そんな時、そばにがんピアサポーターがいてくれたら・・・

 

ピアサポーターの大きな意義は気持ちの共有ができることにあると思います。ある日突然がんと診断され、どうしていいのかわからなくなった方の戸惑いは経験してみないと分からない部分も大きいことでしょう。孤独感や絶望感が少しづつやわらぎ、「一人ではないこと」を感じてもらえたら、がんになった自分の存在意義は大きいと思うのです。これは恩送りになることでしょう。

 

もちろん、がんにもたくさんの種類がありますし、がんの受け止め方も人それぞれ。がんにまつわる情報も世の中に溢れています。がんピアサポーターだからと言って、どんながん患者さんにも適応できるわけではありませんが、心の寄り添いは気持ちの安定につながり、心強い存在となります。

 

朝9:30から17:00までという、丸1日の講座でしたが、とても充実した内容で、あっという間に終了してしまいました。

 

一言でいえば、ピアサポートは人間磨きだと思いました。人の気持ちに寄り添って、一緒に悩む。わからないことは一緒に調べたり、公的な制度については専門家に繋いだりします。

 

また、大切なこととして、ピアサポーター本人も心にリスクを伴うことがあるため、バウンダリー（相手と自分の境界線）を守ることの大切さも教えていただきました。

 

とてもとても、いい学びでした。

 

自分が生かされている意味はきっとここにあるのではないか？と感じたことから、今回の研修参加に至りましたが、そこから得たものは大きく、私の変化につながるように感じました。

 

褒めながら上手に伸ばしてくださる先生方、感謝申し上げます！修了証、とてもうれしかったです。

 

この経験を困っているどなたかにつなげたいと思います。

 

 

 

 

ＹＵＫＯ