ラマダーンが終わったら何するの？ ～イード・アル・フィトル～

みなさま、イード・ムバーラク！
 

 
早いもので約1ヶ月間のラマダーンも終わりを迎えました。
新生活が始まり、気温の変化も激しかった今年のラマダーン月は、断食をしていない方にとっても、特別な1ヶ月となったのではないでしょうか。
 
本日は、ラマダーンが終わった翌日の「イード」と呼ばれる祝日について、僕の理解の限り紹介します。
 
「イード（عِيد）」とはアラビア語で「お祭り」や「宴」を意味し、イード・アル・フィトル（عيد الفطر）とイード・アル・アドハー（عيد الأضحى‎）という2つのイードが存在します。
 
イード・アル・フィトルは、ラマダーン月末日の翌日（シャルワール月1日目）に行われます。イードの日には、朝は特別な礼拝を行い、「イードムバーラク（イードおめでとう）」という挨拶を交わし、イード限定の食事が振る舞われ、子どもたちや生活困窮者には贈り物が届けられます。イスラーム教徒に改宗した人にもプレゼントが送られます。僕が改宗した時にはお米をもらいました。ムスリムが人口の多くを占める国では、イードの日は祝日とされることもあるようです。日本でいうお正月のようですね。
 
今年のイードは、僕は御徒町モスクで礼拝をしてきました。イードの礼拝には多くの方が訪れるため、御徒町モスクでは6:30, 7:30, 8:30の3回に分けて行われていました。モスクによって回数は異なりますが、みんな共通しているのは、朝とても早いことです。
僕は朝の5時50分にモスクに到着しました。
 

 
さすがにこの時間は人が少なかったのですが、だんだんと人が集まり、礼拝開始時刻の6:30には室内に人が入れないほどでした。
 

 
イードでは礼拝だけでなく、イマーム（礼拝を先導する人）がイスラームに関する説教があります。
 

 
こちらは、1回目の礼拝が終わったときの写真です。みなさん朝早いですよね。
 
礼拝が終わった後、事務所から近かったこともあり、秋葉原モスクの前も通ってみました。するとビルの外には行列が！？
こちらのモスクも3回に分けて行っていますが、3回とも満室だったようです。
 

 
また、僕の友人からは、コロナ前の名古屋モスクで行われたイードの時の写真をもらいました。
 

 
とても賑やかな様子が伝わってきますね。
ムスリムが多く住む地域では、まち全体がお祭りムードになるところもあるそうです。
コロナが収まり、国内外への行き来が自由にできるようになったら、ぜひ行ってみたいですね。
 
ちなみに、ラマダーン月以外にも行うことが推奨されている断食ですが、ハディース（預言者ムハンマドさんの言行録）によるとイードの日の断食は禁止されているようです。お祝い事は、みんなでした方が楽しいですもんね。
 
今回はイードアルフィトルを紹介しました。一口にイードと言っても国や地域の文化によってちょっとした違いがあるので、色々な国のイードを経験するのも面白いかもしれません。
もう一つのイード「イードアルアドハー」は、その時がきたらご紹介します、インシャアッラー（もしも神様が望めば）
 

ハサン