地域でがんサロン ~小さく始まったCafeで感じたこと

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地域でがんサロン ~小さく始まったCafeで感じたこと

スタッフコラム

2022/05/25 地域でがんサロン ~小さく始まったCafeで感じたこと

季節が進み、窓の外は新緑が目にまぶしいです。

 

さて、4月に東京都小平市、5月に東京都千代田区の銭湯にて、がんサロンを開催しました。

ついに、私の中にある想いを現実のものとして、カタチにすることができました。

 

突然、どこの誰ともわからない私を快く受け入れてくださり、話を聞いてくださった方々。

ためらい、迷う私の背中を押してくださった方々。

告知と同時にキャッチして、メッセージをくださった方々。

共感してくださった多くの方々。

皆さま、本当に本当にありがとうございます。

 

 

それぞれの地域でのがんサロン。がん患者さんやそのご家族にお集まりいただき、ご自身やご家族の状況を語っていただきました。

どちらもがん経験者の集いなのですが、それぞれの場所での雰囲気は異なり、それもまた面白いと感じました。「がん患者」である前に「人」ということでしょうか。

 

がんにまつわるさまざまな問題について、私自身も改めて知りました。いくつかご紹介します。

(具体的な内容は個人を特定しうるため、さわりのみのご紹介になります。)

・年齢によって、治療法の選択肢が狭まってしまうことに疑問を感じる(医療者からの説明不足?)

・年齢によって、情報のアップデートが難しい。世代による情報格差。

・医師への気持ちの伝え方がわからない。医師が忙しそうで、話しづらい。

・緩和ケアがよくわからない。

・副作用やお金や将来への不安があり、憂鬱になる。メンタルの辛さ。

・治療後の身体の制限で仕事への影響の心配。

・わが子の障害とがんのと関係で、大きな悩みを抱えた。また、家族への理解の難しさも感じた。

・自分だけがどうして?という孤独感。

・そもそも予防なんて、できるのか?

・希少がんの情報の少なさ。

・仕事や社会への理解の難しさを感じながらも、会社が胃ろう部屋を作ってくれたことは嬉しかった。

・かけがえのないわが子の体験の機会を自分のせいで失いたくない。子どもの未来が大事。

・医療者からの告知が事務的だった。

・頭痛から始まったので、最初は育児ノイローゼかと思った(がんと気づけなかった)。

・昔は本人に告知しなかった。遺体解剖の依頼がきて、戸惑ったが、未来の患者さんのためになると信じて、受け入れた。がんを語れる時代がきて、本当に嬉しい。

 

どちらの会も、あたたかく、人情が溢れ、こころ通う時間となりました。

 

このような生の声、社会に届け続けたいと思っています。もちろん、すぐに解決できないことばかりですし、患者自身が乗り越えなければならないこともたくさんあります。そして、いくらいいお薬ができたとしても、いくらスゴ腕の医師が誕生したとしても、がんに罹患する人はゼロにはなりません。

 

でも、がんになった方を客観的に見てみると、がんになったことで、自分自身をしっかりと見つめ直し、何が大切なのか、どういう人生を送りたいのか、同じ時間を過ごすのであれば、いかに楽しむか、を大切にし、人として成熟していくことで、周りの人を動かしたりするようになることもあると感じます。

 

大病を患って、成熟していく人間味。困ったこと、衝撃的な経験は人をこんなにも成長させるのだと感じさせてくれ、私は刺激をいただくのでした。

 

 

人って、優しい。

人って、あたたかい。

人は人によって支えあいながら生きていることがよくわかります。

 

 

 

YUKO

 

 

 

 

 

 

 

 

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