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住所 / 〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸84 サンユウビル103
営業時間 / 9:00~17:00 定休日 / 土・日・祝
14歳の決断
先日の出来事です。
中学三年生の子どもから渡された塾の面談日程表を見ながら、どこに入れようかと、予定を考えていました。すると、「学校でも三者面談はあるけど、まだ先なんだよね。塾の方が先になっちゃうから…もう言うね。決めてるんだ。」
そう言えば、以前、志望校を聞いてみたら、「それ、6月になったら話すから。」と、不思議なことを言われました。私は「は?」となって…まぁ、なにか自分の考えがあるのだろうと、「そうなんだ、わかったよ。」と答えておきました。
話の内容はやはり志望校のことでした。1年も前から考えていたそうです。中学に入ってからの自分、小学生の頃から携わっていた地域の活動や人との関わり。何が自分に合っているか。やっていて楽しいと思えることが見つかったこと。将来の自分を見据えた高校卒業後の進路・・・色々と話してくれました。
それは14歳が肌で感じて、考え抜いた決断でした。我が子のことなので、手前みそになってしまいますが、感動しました。そして、申し訳なく思いました。
我が子の決断は私のがんが影響していることは確かでした。
「経済毒性」という言葉が頭に浮かびます。字を見ると、とてもインパクトの強い言葉だと感じます。また、「毒」という字からのイメージは誰が見ても、悪いことと感じます。
「経済毒性」とは
がん患者の経済毒性とは、ライフスタイルに影響を与えるようながん治療に関連する経済的な負担のこと。米国においては生存期間やQOLに悪い影響を与えることが報告される。
(日経PB運営サイト「がんナビ」より)
この説明だけでは、分かりにくいかもしれませんが、簡単に言いますと、医療費からくる経済的負担によるさまざまな悪影響のことです。今まで、日本では具体的に取り上げられてこなかったようですが、最近では研究されつつあり、その言葉自体が耳に入りやすくなりました。内容としては切実な問題で、医療費の圧迫により、借金や破産、預貯金の減少、またはQOLの低下や治療成績の低下、貧困や家族への負担などが問題となっています。その中でも私の関心ごとは子どもへの影響です。
今の私の治療は「治験」なので、医療費はほとんど掛かっていません。ですが、我が子は通常のがん治療にお金が掛かることを知っています。そして、私の治療に終わりがないことも知っています。
我が子は何も言いませんが、日々、生活の中で、窮屈な思いをしているかもしれません。でも、その裏側には人として生活する中で、大切にしたいこともあり、本人の意思で工夫する力に変えているように伺えます。
物を大事に使う。
その機会をありがたく思い、自分のものにする。
お金を使う時は、吟味して大切に使う。
私にできることは本当に少なく、何の足しにもならないかもしれません。でも、今回の宣言には、大きく成長したことに驚かされ、今まで以上にこころから応援したい気持ちになりました。
人にはさまざまなリスクがあります。それを受け入れながら、生きること。それは結局、強いこころをつくるのではないか?弱い人の立場に立てるということではないか?と思います。そして、これまでの自分のやりかたは間違ってなかったことを感じられ、我が子への愛情はより一層深くなるのでした。
修学旅行から帰ってきた上の子に「何が一番おいしかった?」と聞くと、「行きのお昼ご飯。」と・・・それは、私が作ったおにぎりでした。
そして、「修学旅行に行かせてくれて、ありがとう。」と。
じわっと、湧いてくるものをぐっとこらえ、笑顔をつくりました。
YUKO
行きの新幹線で食べたお弁当
24/10/07
24/09/02
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先日の出来事です。
中学三年生の子どもから渡された塾の面談日程表を見ながら、どこに入れようかと、予定を考えていました。すると、「学校でも三者面談はあるけど、まだ先なんだよね。塾の方が先になっちゃうから…もう言うね。決めてるんだ。」
そう言えば、以前、志望校を聞いてみたら、「それ、6月になったら話すから。」と、不思議なことを言われました。私は「は?」となって…まぁ、なにか自分の考えがあるのだろうと、「そうなんだ、わかったよ。」と答えておきました。
話の内容はやはり志望校のことでした。1年も前から考えていたそうです。中学に入ってからの自分、小学生の頃から携わっていた地域の活動や人との関わり。何が自分に合っているか。やっていて楽しいと思えることが見つかったこと。将来の自分を見据えた高校卒業後の進路・・・色々と話してくれました。
それは14歳が肌で感じて、考え抜いた決断でした。我が子のことなので、手前みそになってしまいますが、感動しました。そして、申し訳なく思いました。
我が子の決断は私のがんが影響していることは確かでした。
「経済毒性」という言葉が頭に浮かびます。字を見ると、とてもインパクトの強い言葉だと感じます。また、「毒」という字からのイメージは誰が見ても、悪いことと感じます。
「経済毒性」とは
がん患者の経済毒性とは、ライフスタイルに影響を与えるようながん治療に関連する経済的な負担のこと。米国においては生存期間やQOLに悪い影響を与えることが報告される。
(日経PB運営サイト「がんナビ」より)
この説明だけでは、分かりにくいかもしれませんが、簡単に言いますと、医療費からくる経済的負担によるさまざまな悪影響のことです。今まで、日本では具体的に取り上げられてこなかったようですが、最近では研究されつつあり、その言葉自体が耳に入りやすくなりました。内容としては切実な問題で、医療費の圧迫により、借金や破産、預貯金の減少、またはQOLの低下や治療成績の低下、貧困や家族への負担などが問題となっています。その中でも私の関心ごとは子どもへの影響です。
今の私の治療は「治験」なので、医療費はほとんど掛かっていません。ですが、我が子は通常のがん治療にお金が掛かることを知っています。そして、私の治療に終わりがないことも知っています。
我が子は何も言いませんが、日々、生活の中で、窮屈な思いをしているかもしれません。でも、その裏側には人として生活する中で、大切にしたいこともあり、本人の意思で工夫する力に変えているように伺えます。
物を大事に使う。
その機会をありがたく思い、自分のものにする。
お金を使う時は、吟味して大切に使う。
私にできることは本当に少なく、何の足しにもならないかもしれません。でも、今回の宣言には、大きく成長したことに驚かされ、今まで以上にこころから応援したい気持ちになりました。
人にはさまざまなリスクがあります。それを受け入れながら、生きること。それは結局、強いこころをつくるのではないか?弱い人の立場に立てるということではないか?と思います。そして、これまでの自分のやりかたは間違ってなかったことを感じられ、我が子への愛情はより一層深くなるのでした。
修学旅行から帰ってきた上の子に「何が一番おいしかった?」と聞くと、「行きのお昼ご飯。」と・・・それは、私が作ったおにぎりでした。
そして、「修学旅行に行かせてくれて、ありがとう。」と。
じわっと、湧いてくるものをぐっとこらえ、笑顔をつくりました。
YUKO
行きの新幹線で食べたお弁当
秋葉原社会保険労務士法人
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営業時間:【営業時間 9:00~17:00】
定休日:【土・日・祝】