旅立った友人が残してくれたもの

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旅立った友人が残してくれたもの

スタッフコラム

2022/06/29 旅立った友人が残してくれたもの

 

突然の暑さに体調を崩されている方も多いのではないでしょうか。

 

先日、灼熱の太陽の元、わが子の活動を見守っていたら、翌日に大きなダメージが。結果、予定していたスケジュールをこなせず、半日寝て過ごすという不本意なことになってしまいました。暑さによる体力の消耗は例年のことなのに…ペース配分が難しく、つい忘れてしまいがちです。

 

さて、今回の話題は、ちょっと苦しい私の胸の内です。

 実は先月、がん友達が旅立ちました。以前、このブログでもご紹介した「学童落ちた!」のママです。

https://aso-ex.jp/blog/1520/

 

なかなか言葉にできず…1か月が経過してしまいました。彼女の体調が悪かったことは本人から聞いていました。自分でも、長くないことをわかっていたようで、言葉の中から、そう感じられました。

 

「私は彼女に一体何をしてあげられただろう。」

 

一報を聞いてから、自問自答を繰り返し、お通夜の会場へと向かいました。

 

「自己満足になってやしないか。」

 

そこが、私の一番気になることでした。

 

37歳という若さで、二人の子どもを残し、この世を去ったこと。大きな衝撃でした。それは社会的な制度の側面から見ると、介護保険の被保険者にもなれないという、守られていない世代でもあります。

 

人は産まれてきたからには、いつか必ず死を迎えます。ですが、若い人の死は受け入れるのが難しい。

 

「悔いの残らないようにしたい。だけど、押しつけがましくしてはいけない。」

 

私の中の葛藤です。

 

私は彼女の7月の誕生日まで、生き続けてほしくて、絵を描きました。初めて出会ったとき、ふたりで撮った写真を色鉛筆画にして、タイムマシーンレターでご自宅へ送りました。

 

(タイムマシーンレターとは、がん友達が作ったレターセットで、開封日を記入し、ふちをテープで密着させ、送るという、夢のある未来に向けたレターセットです。)

 

彼女に送ったのが5月中旬。旅立ったのが5月末。

 

タイムマシーンレターを見てくれたかどうか…私は確認できずにいました。

 

お通夜の時、ご家族にそのことを話してみました。彼女はがまんできずに、7月の誕生日を待たず、開封し、喜んでいたそうです。

 

それを聞いて、涙が出てしまいました。

 

彼女がよく言っていたこと。

 

若いがん患者に世の中が冷たい。

 

社会制度は年齢や数字で線引きしなければならないことばかり。審議が難しいのもわかります。でも、状況を見れば、一目瞭然。必要な人、困っている人を助けるために税金を使ってほしい。

 

そして、がんであることを周りの人になかなか打ち明けられなかったようです。

 

亡くなった人から学ぶことは大きい。

 

いつまでも、それを問い続けられる自分でいたいです。

 

 

 

YUKO

 

 

 

 

 

 

 

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