03-5822-7275
住所 / 〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸84 サンユウビル103
営業時間 / 9:00~17:00 定休日 / 土・日・祝
しあわせのぼうしRincoプロジェクト
寒波の襲来と思いきや、三寒四温の始まりでしょうか。季節は進んでいきます。
わたしは今、国立がん研究センターに入院中です。
今まで使っていた抗がん剤は耐性ができてしまい、効かなくなってしまいました。そこで、2月から新たな治験に参加しています。
最初の2日間、点滴による抗がん剤と内服薬を入れました。
今回の治験スケジュールは過密です。今までとはまるで違いました。
内服薬を飲み、点滴を始めると、30分おきにバイタルチェックをひたすら行います。
点滴は少量ずつ入れます。薬のアレルギー反応が出やすいため、初日は医療者がかなり警戒しながら、様子を見てくださいました。
途中、アレルギー反応で、口の周りが腫れぼったく感じたので、伝えると、投与中断。おかげで調子は戻りましたが、終了まで時間がかかりました。 まるで、8時間労働並み。なかなかの長い治療時間です。
便利なようにと、初日に採血用の針を刺しておいたところからは血液が上がってこないというハプニングもあり、看護師さんは四苦八苦。
焦るのも当然です。治験は時間が命。採血の提出時間は厳守です。バイタルチェックも時間の誤差は許されません。
看護師さんは走り、器具を取ってきて、血液を採取。
時間はぎりぎりセーフ!!制限時間1分前に完了したようです。
よかったよかった!!
話は変わります。
昨年4月からスタートしたぼうしの活動について、ブログに書いてなかった!と気づきました。
FacebookなどのSNSに投稿して満足していたようです。
今回は存分に「しあわせのぼうしRinco」について、書きたいと思います。
***前田則子さんとの出会い***
2021年11月のことでした。私は弊社代表にお声がけいただき、経営実践研究会の福岡フォーラムに行くことになりました。がんと分かってからというもの、重い荷物が持てなくなってきたため、遠出することがなくなっていましたが、一人きりではないので、なんとかなるかな、と思い、行くことにしました。
久しぶりの飛行機。初めての九州入り。
病気を抱えていても、こういう機会があるんだなぁ、と、明るくも不思議な気持ちでワクワクしていました。
代表の脊尾さんは私に「前田則子さんを紹介したい。」と言っていました。
則子さんとの初対面はその日の夜、食事会でのことでした。
どうして、ぼうしを作り始めたのか。どんな想いで続けているのか。則子さんから色々と伺いました。
大切な人をがんで失い、乗り越えてこられた、というお話。わたしは胸を撃たれ、思わず則子さんの背中をさすりました。
その場でぼうしをかぶせていただきました。柔らかく、肌触りが最高のぼうし。
この優しい感じ、温かい感じはなんだろう? 不思議なくらい、ぬくもりに溢れています。
生地や糸の素材の良さはもちろんですが、パッチワークなので、則子さんの感性で組み合わせられた柄や色合いは絶妙です。
東京に戻り、それから暫くの間は、たまに連絡を取る程度でした。
翌年の春、私は治験による治療中でした。その抗がん剤が効かなくなったら、次は*標準治療で、脱毛することが分かりました。
(*標準治療とは、科学的根拠に基づいた最良の治療で、一般的ながん患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。国立がん研究センター がん情報サービスより)
私は過去に*分子標的薬で、顔などの皮膚に副作用が出たとき、外へ出るのが嫌になったことがトラウマになっています。外へ出るのが大好きなのに、外へ出たくなくなるんです…。脱毛も同じような気持ちになるだろうと思いました。脱毛しても外へ出たくなるようなぼうしがあったらいいな…と思い、突如、則子さんに相談しました。
(*分子標的薬とは、がん細胞の増殖に関わるタンパク質や、栄養を運ぶ血管、がんを攻撃する免疫に関わるタンパク質などを標的にしてがんを攻撃する薬。 国立がん研究センター がん情報サービスより)
則子さんは二つ返事で、「やりましょう!」と言ってくださり、昨年4月から、「しあわせのぼうしRincoプロジェクト」を立ち上げました。
名前の由来はわたしのニックネームにあります。
患者会で「ゆうこりんこ」というニックネームを使用しているんです。
則子さんのお宅の犬も「りんちゃん」というお名前。そして、「凛」という意味も込められています。お互いの名前に「こ」が付いていることも。
則子さんは「ゆうこさんには優しさの中にも凛としたところがある。」と言ってくれます。それで、Rinco(りんこ)という名前を付けました。
ロゴも作りました。
そして、なんと!熊本にある自社工場でウール100%のフラミンゴバスクベレーを始めとした国産帽子の製造と販売をされている株式会社ヨシダ 吉田香里さん も加わってくださり、3人でこのプロジェクトを進めることになりました。心強い!
香里さんは則子さんとは違った視点があり、三者三様がとてもいいのです。
季節は進み、打ち合わせを重ねること8回。
みなさん、それぞれのフィールドで活躍中のため、一気に進めることは難しく、それでも、お互いに連絡を取り合いながら、定期的にオンラインミーティングを重ね、試行錯誤。
最近では、試作品が出来上がり、わたしが実際に着けて、カタログ用の撮影をしていただきました。
撮影をしていただいたのは、わたしが運営するCancerおしゃべりCafeの会員さん。いつも助けていただいています。感謝✨
慣れない商品開発ですが、治療中でも、そうじゃなくても、身に着けて元気になれるアイテムを世に送り出したい!その気持ちに変わりはなく、継続する力になっています。
先日は笠井信輔さんが司会をされた「オンコロライブ @池袋サンシャインシティ」でも試作品を着けて、啓発セッションに参加しました。
今年は実際に販売を実現したいと思っています。
なかなか一筋縄ではいきませんが、すてきな仲間と、戸惑っている人の背中をさすり、踏み出す一歩をそっとお手伝いできるような活動を続けていきたい。
わたしの辛かった経験は無駄ではない。
それを活かせたら、とてもしあわせです。
*熊本県で活動されている前田則子さん*
わたしのぼうしオンラインショップ
https://watasinobousi.shop/
わたしのぼうしホームページ
http://www.watasinobousi.com/
*帽子製造会社の吉田香里さん*
https://www.yoshida.company/
この度も最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨
YUKO
25/01/08
24/12/16
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寒波の襲来と思いきや、三寒四温の始まりでしょうか。季節は進んでいきます。
わたしは今、国立がん研究センターに入院中です。
今まで使っていた抗がん剤は耐性ができてしまい、効かなくなってしまいました。そこで、2月から新たな治験に参加しています。
最初の2日間、点滴による抗がん剤と内服薬を入れました。
今回の治験スケジュールは過密です。今までとはまるで違いました。
内服薬を飲み、点滴を始めると、30分おきにバイタルチェックをひたすら行います。
点滴は少量ずつ入れます。薬のアレルギー反応が出やすいため、初日は医療者がかなり警戒しながら、様子を見てくださいました。
途中、アレルギー反応で、口の周りが腫れぼったく感じたので、伝えると、投与中断。おかげで調子は戻りましたが、終了まで時間がかかりました。 まるで、8時間労働並み。なかなかの長い治療時間です。
便利なようにと、初日に採血用の針を刺しておいたところからは血液が上がってこないというハプニングもあり、看護師さんは四苦八苦。
焦るのも当然です。治験は時間が命。採血の提出時間は厳守です。バイタルチェックも時間の誤差は許されません。
看護師さんは走り、器具を取ってきて、血液を採取。
時間はぎりぎりセーフ!!制限時間1分前に完了したようです。
よかったよかった!!
話は変わります。
昨年4月からスタートしたぼうしの活動について、ブログに書いてなかった!と気づきました。
FacebookなどのSNSに投稿して満足していたようです。
今回は存分に「しあわせのぼうしRinco」について、書きたいと思います。
***前田則子さんとの出会い***
2021年11月のことでした。私は弊社代表にお声がけいただき、経営実践研究会の福岡フォーラムに行くことになりました。がんと分かってからというもの、重い荷物が持てなくなってきたため、遠出することがなくなっていましたが、一人きりではないので、なんとかなるかな、と思い、行くことにしました。
久しぶりの飛行機。初めての九州入り。
病気を抱えていても、こういう機会があるんだなぁ、と、明るくも不思議な気持ちでワクワクしていました。
代表の脊尾さんは私に「前田則子さんを紹介したい。」と言っていました。
則子さんとの初対面はその日の夜、食事会でのことでした。
どうして、ぼうしを作り始めたのか。どんな想いで続けているのか。則子さんから色々と伺いました。
大切な人をがんで失い、乗り越えてこられた、というお話。わたしは胸を撃たれ、思わず則子さんの背中をさすりました。
その場でぼうしをかぶせていただきました。柔らかく、肌触りが最高のぼうし。
この優しい感じ、温かい感じはなんだろう? 不思議なくらい、ぬくもりに溢れています。
生地や糸の素材の良さはもちろんですが、パッチワークなので、則子さんの感性で組み合わせられた柄や色合いは絶妙です。
東京に戻り、それから暫くの間は、たまに連絡を取る程度でした。
翌年の春、私は治験による治療中でした。その抗がん剤が効かなくなったら、次は*標準治療で、脱毛することが分かりました。
(*標準治療とは、科学的根拠に基づいた最良の治療で、一般的ながん患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。国立がん研究センター がん情報サービスより)
私は過去に*分子標的薬で、顔などの皮膚に副作用が出たとき、外へ出るのが嫌になったことがトラウマになっています。外へ出るのが大好きなのに、外へ出たくなくなるんです…。脱毛も同じような気持ちになるだろうと思いました。脱毛しても外へ出たくなるようなぼうしがあったらいいな…と思い、突如、則子さんに相談しました。
(*分子標的薬とは、がん細胞の増殖に関わるタンパク質や、栄養を運ぶ血管、がんを攻撃する免疫に関わるタンパク質などを標的にしてがんを攻撃する薬。 国立がん研究センター がん情報サービスより)
則子さんは二つ返事で、「やりましょう!」と言ってくださり、昨年4月から、「しあわせのぼうしRincoプロジェクト」を立ち上げました。
名前の由来はわたしのニックネームにあります。
患者会で「ゆうこりんこ」というニックネームを使用しているんです。
則子さんのお宅の犬も「りんちゃん」というお名前。そして、「凛」という意味も込められています。お互いの名前に「こ」が付いていることも。
則子さんは「ゆうこさんには優しさの中にも凛としたところがある。」と言ってくれます。それで、Rinco(りんこ)という名前を付けました。
ロゴも作りました。
そして、なんと!熊本にある自社工場でウール100%のフラミンゴバスクベレーを始めとした国産帽子の製造と販売をされている株式会社ヨシダ 吉田香里さん も加わってくださり、3人でこのプロジェクトを進めることになりました。心強い!
香里さんは則子さんとは違った視点があり、三者三様がとてもいいのです。
季節は進み、打ち合わせを重ねること8回。
みなさん、それぞれのフィールドで活躍中のため、一気に進めることは難しく、それでも、お互いに連絡を取り合いながら、定期的にオンラインミーティングを重ね、試行錯誤。
最近では、試作品が出来上がり、わたしが実際に着けて、カタログ用の撮影をしていただきました。
撮影をしていただいたのは、わたしが運営するCancerおしゃべりCafeの会員さん。いつも助けていただいています。感謝✨
慣れない商品開発ですが、治療中でも、そうじゃなくても、身に着けて元気になれるアイテムを世に送り出したい!その気持ちに変わりはなく、継続する力になっています。
先日は笠井信輔さんが司会をされた「オンコロライブ @池袋サンシャインシティ」でも試作品を着けて、啓発セッションに参加しました。
今年は実際に販売を実現したいと思っています。
なかなか一筋縄ではいきませんが、すてきな仲間と、戸惑っている人の背中をさすり、踏み出す一歩をそっとお手伝いできるような活動を続けていきたい。
わたしの辛かった経験は無駄ではない。
それを活かせたら、とてもしあわせです。
*熊本県で活動されている前田則子さん*
わたしのぼうしオンラインショップ
https://watasinobousi.shop/
わたしのぼうしホームページ
http://www.watasinobousi.com/
*帽子製造会社の吉田香里さん*
https://www.yoshida.company/
この度も最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨
YUKO
秋葉原社会保険労務士法人
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