「献血で健康維持！」①【看護師による健康コラム】

年度も変わって、そろそろ健康診断の時期、という方も多いのではないでしょうか。
この時期になると急に健康に配慮して食事を改善したり、運動を始めたりする方、身近にいらっしゃいませんか？
確かに、特定検診(メタボ検診)が行われるようになってから、これに引っかかりたくない、という方が増えてきています。
実際は「サルコペニアやロコモの方が問題だ」とか、「低体重もリスクが高い」などという意見もありますが、是非はともあれ健康への意識が高まっているのはとても良いことだと思います。
ですが、ちょっと待ってください。健康診断前の1，2ヶ月頑張れば、健康は維持出来るものなのでしょうか。

検診前の頑張りでも糖尿病の指標であるHbA1cは下がりますし、中性脂肪やコレステロールといった高脂血症の数値、飲み過ぎによる肝臓悪化を示すγ‐GTPなども下がります。

けれどそれで安心して残り１０か月不健康な生活をしてしまったら、健康はどんどん損なわれていきます。検診では引っかからなかったのにある日倒れてしまった、ということになったら、せっかくの検診の意味がなくなってしまいます。

本当は健康的な生活が身につけられれば一番いいのですが、そうはいっても人間は自分の目で見なければなかなか行動できないもの。そこで私からの一つの提案は、自己検診の機会を増やす事です。