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住所 / 〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸84 サンユウビル103
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私の副作用
先日、誕生日を迎え、48歳になりました。
がんを告知されたのが、44歳でしたから、あれからもう4年が経ちました。告知当初は「あと2年くらいしか生きられないかもしれない。」と、絶望の淵にいましたから、あの頃の私には信じられないことでしょう。
皆さまご承知のとおり、私は抗がん剤を投与し続けています。「し続けている。」というところがポイントです。私の場合、治療は生きている限り、ずっと続く予定なのです。5月になると、まもなく30回目の治験抗がん剤の投与となります。かれこれ2年近く続いている治療です。
同じお薬を使い続けると、だんだん効かなくなってくることは、皆さんもご経験があると思います。今、私が使っている抗がん剤も1年間、効き続けるかどうか、と言われていましたが、ありがたいことに、もうすぐ2年という長い月日が経とうとしています。
治療が続くにしたがって、問題となってくるのが、副作用です。私は3週間に1度、がん専門病院の外来にて、点滴で抗がん剤を投与しています。投与して、数時間すると、だんだん調子が悪くなってきます。体がだるく、眠くなり、ほんの少し、熱が出ます。いちばん調子が悪くなるのは翌日。食欲が落ちて、吐き気を伴います。
特に気になるのが、匂いです。いつもより、何倍も嗅覚が研ぎ澄まされてしまいます。これが予想以上に困ったもので、特に空腹の時、匂いの影響で、胃がムカムカするのです。それはまるで、つわりのよう。
「あれ?なんかこの感じ、経験ある・・・。」
その感覚を主治医に伝えてみると、「そうそう!つわりに似てるんだよね。」と。
ふむふむ、つわりと思えばいいのね(笑)。
何か胃に入れて、落ち着きたいから、食べたいけれど、何が食べられるのか、自分でもわからない・・・という状況に陥ります。この感じ、伝わるでしょうか?匂いで、気持ちが悪くなってしまうのです。特に、お味噌汁(だしの効いたもの)や、お魚の匂いがダメなようです。酸味の強いもの、梅干しやレモン水、甘いものなどは食べられます。やっぱり、まるで、つわりですよね。
ある友達は「カップ焼きそばしか食べられなかった。」とか、「いちごをやたら食べた。」とか・・・特定の物を限定的に食べる方もいます。個性が出ます。食べられるものを食べればいい、とも言われますが、実際に何が食べられるのか・・・私もまだまだ迷宮入りのようです。
もちろん、副作用を緩和するお薬も処方されます。あまり効かない時もありますが。心の持ち方なのでしょうか・・・。
抗がん剤治療をしている間、控えた方が良い食べ物もあります。すべての抗がん剤について共通でないのですが、主に大きなサイズの柑橘類(グレープフルーツ、ぶんたん、スウィーティーなど)は避けた方がよいと、分子標的薬*を使用していた時、病院から言われました。副作用が強く出てしまうそうなのです。もちろんジュースなども飲めません。小さな柑橘類(みかん、オレンジ、レモンなど)は大丈夫だそうです。
治療の影響で、控えた方がよい食べ物があるか、ないか。副作用の影響で白血球が減少しているときの食事など、毎日の食事について、家族や周りへの理解も必要になってきます。
今まで食べるものをイヤイヤしてしまうことなど、ほぼ無かった私。抗がん剤の副作用と分かっていても、自分も家族もびっくりです。
更に不思議なことに、その副作用はその時々によって、波があります。蓄積ということなのでしょうか。そして、匂いや胃のムカつきの副作用は、私の場合、4~5日すると、何事もなかったように自然に消えてしまいます。
万年、つわりが来てしまうという落とし込みで、いつまで自分が抗がん剤に耐えられるのか。生き続けるために逃れられない治療をどう捉えていくのか。正直、ちょっと苦しいところに来ています。
毎回、治療後の楽しいことを見つけて、副作用を乗り越え続けていきたい。皆さんに見続けていただきたいところです。
*分子標的薬:がん細胞の増殖に関わるタンパク質や、栄養を運ぶ血管、がんを攻撃する免疫に関わるタンパク質などを標的にしてがんを攻撃する薬。(引用:国立がん研究センター がん情報サービス)
YUKO
25/01/08
24/12/16
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先日、誕生日を迎え、48歳になりました。
がんを告知されたのが、44歳でしたから、あれからもう4年が経ちました。告知当初は「あと2年くらいしか生きられないかもしれない。」と、絶望の淵にいましたから、あの頃の私には信じられないことでしょう。
皆さまご承知のとおり、私は抗がん剤を投与し続けています。「し続けている。」というところがポイントです。私の場合、治療は生きている限り、ずっと続く予定なのです。5月になると、まもなく30回目の治験抗がん剤の投与となります。かれこれ2年近く続いている治療です。
同じお薬を使い続けると、だんだん効かなくなってくることは、皆さんもご経験があると思います。今、私が使っている抗がん剤も1年間、効き続けるかどうか、と言われていましたが、ありがたいことに、もうすぐ2年という長い月日が経とうとしています。
治療が続くにしたがって、問題となってくるのが、副作用です。私は3週間に1度、がん専門病院の外来にて、点滴で抗がん剤を投与しています。投与して、数時間すると、だんだん調子が悪くなってきます。体がだるく、眠くなり、ほんの少し、熱が出ます。いちばん調子が悪くなるのは翌日。食欲が落ちて、吐き気を伴います。
特に気になるのが、匂いです。いつもより、何倍も嗅覚が研ぎ澄まされてしまいます。これが予想以上に困ったもので、特に空腹の時、匂いの影響で、胃がムカムカするのです。それはまるで、つわりのよう。
「あれ?なんかこの感じ、経験ある・・・。」
その感覚を主治医に伝えてみると、「そうそう!つわりに似てるんだよね。」と。
ふむふむ、つわりと思えばいいのね(笑)。
何か胃に入れて、落ち着きたいから、食べたいけれど、何が食べられるのか、自分でもわからない・・・という状況に陥ります。この感じ、伝わるでしょうか?匂いで、気持ちが悪くなってしまうのです。特に、お味噌汁(だしの効いたもの)や、お魚の匂いがダメなようです。酸味の強いもの、梅干しやレモン水、甘いものなどは食べられます。やっぱり、まるで、つわりですよね。
ある友達は「カップ焼きそばしか食べられなかった。」とか、「いちごをやたら食べた。」とか・・・特定の物を限定的に食べる方もいます。個性が出ます。食べられるものを食べればいい、とも言われますが、実際に何が食べられるのか・・・私もまだまだ迷宮入りのようです。
もちろん、副作用を緩和するお薬も処方されます。あまり効かない時もありますが。心の持ち方なのでしょうか・・・。
抗がん剤治療をしている間、控えた方が良い食べ物もあります。すべての抗がん剤について共通でないのですが、主に大きなサイズの柑橘類(グレープフルーツ、ぶんたん、スウィーティーなど)は避けた方がよいと、分子標的薬*を使用していた時、病院から言われました。副作用が強く出てしまうそうなのです。もちろんジュースなども飲めません。小さな柑橘類(みかん、オレンジ、レモンなど)は大丈夫だそうです。
治療の影響で、控えた方がよい食べ物があるか、ないか。副作用の影響で白血球が減少しているときの食事など、毎日の食事について、家族や周りへの理解も必要になってきます。
今まで食べるものをイヤイヤしてしまうことなど、ほぼ無かった私。抗がん剤の副作用と分かっていても、自分も家族もびっくりです。
更に不思議なことに、その副作用はその時々によって、波があります。蓄積ということなのでしょうか。そして、匂いや胃のムカつきの副作用は、私の場合、4~5日すると、何事もなかったように自然に消えてしまいます。
万年、つわりが来てしまうという落とし込みで、いつまで自分が抗がん剤に耐えられるのか。生き続けるために逃れられない治療をどう捉えていくのか。正直、ちょっと苦しいところに来ています。
毎回、治療後の楽しいことを見つけて、副作用を乗り越え続けていきたい。皆さんに見続けていただきたいところです。
*分子標的薬:がん細胞の増殖に関わるタンパク質や、栄養を運ぶ血管、がんを攻撃する免疫に関わるタンパク質などを標的にしてがんを攻撃する薬。(引用:国立がん研究センター がん情報サービス)
YUKO
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