私がイスラームに改宗した理由をまとめた映像を公開しました

 
アッサラームアライクム
 

花粉が例年よりも多く飛んでいるようですね。
まだ花粉症になっていない私は、花粉に気づかれないように息を潜めて、日々生活をしています。
 

先日の投稿では、京都精華大学サテライトスペースDemachiにて行われる展覧会に、私が改宗した理由をまとめた映像「湯けむりの中で」を出展したことをお伝えしました。
https://ameblo.jp/akihabara-ex/entry-12787981470.html 
 

私が制作した映像はこちらからご覧になれます。
日本語版「湯けむりの中で」https://youtu.be/Au5RSIQoNaY
英語版　”In the Bathhouse Steam” https://youtu.be/I87zS0lT8mc
 

今回のブログでは、私がなぜこの動画を制作したのかをお話しします。
 

ムスリムの家庭で生まれ育った人を「ボーンムスリム」と呼ぶのに対して、人生の途中でイスラームに改宗した私は「改宗ムスリム」と言われることがあります。私が改宗ムスリムだと伝えると、ムスリム / ノンムスリム関係なく、必ずと言っていいほど「なんで改宗したの？」という質問が飛んできます。
 

改宗した理由を問う質問は、私にとって進路選択の理由を聞かれるくらい答えることが難しい質問です。答える際には、話す相手や場所、時間によって説明を若干変えています。メディアに取り上げて頂いたこともありますが、インタビューの時は上手く話せず、開された情報を見た時には「これも言ったけど、そこが全てではないんだよな、、、」というような、もどかしさを感じることもありました。
 

そんなことを考えている時、日本に暮らすヤングムスリムが主体となって映像制作を行うプロジェクト「ヤングムスリムの窓」が、私の所属する大学のゼミで始まりました。映像メディアをほとんど見ず、普段から写真や映像を撮らないような私ができるのかは不安だったのですが、ゼミ生であり、改宗ムスリムでもあっため映像の制作に取り組み始めました。
2022年7月には、私が所属している大学のゼミの活動と私が発起人の1人となって始めたプロジェクト「フードドライブ」を紹介する動画を作りました。
 

 
野中葉研究会ムスリム共生プロジェクト活動紹介 〜フードドライブ〜

https://youtu.be/KukaObRNyUA 
 

初めて映像を制作してみて、文字だけで発信するよりも映像の方が含められる情報が多いことを実感しました。
 

「ヤングムスリムの窓」では、2023年2月に京都での展覧会の実施を計画していました。映像のテーマに悩んでいた時、日本で生まれ育ちムスリムではなかった男子大学生が、イスラームを学びムスリムと交流しながら、改宗という決断に至るまでの過程を表現することで、イスラームと日本文化は相容れない文化だ、といったイメージを変えられるのではないかと考えました。そこで、私の幼少期の経験や、イスラームとの出遇い、大学入学後にムスリムたちと交流した経験をまとめた映像を作りました。制作に当たり、改宗した当時の思いを再現することを意識しました。今より知識も経験も少なかった当時の私が考えていたことこそが、私がイスラームに持つ感情の根底にあるものだと思ったためです。
 

3年近く前の記憶なので、当時の自分が今回制作した映像で表現したものと全く同じことを考えていたかはわかりません。ですが、過去の写真や映像を振り返りながら、できるだけ忠実に、当時の思いを再現しました。過去の記録を振り返る中で、改宗する前から現在に至るまで、自分は人と人とのつながりの中で育ち、それを大切にしている、という自分の中で一貫した考えを持っていることも映像を制作する中で実感しました。
 

もし、関心がございましたら、映像制作初心者である私が制作した8分ほどの映像に、皆様の時間を頂けますと幸いです。
 

アッサラームアライクム