地域でがんサロン、はじめます。

日々のニュースに心を痛めつつ、目の前のことに追われているYUKOです。

ミッションをクリアできる日できない日、いろいろありますが、自分を納得させることの難しさ、なかなかのハードルです。

そんな中でも、ひとつ自分のやりたいことを実現しようとしています。

私の住んでいる地域でがんサロンをやってみることにしました。やってみようという気持ちになるまでには、色々な経験や理由がありました。

私ががんと分かって孤独だった頃、会える距離にがん友達ができました。私にとって、とても心の支えとなり、もっと近い距離でお互いを支えあえたらいいのに。同じ地域にそんな存在の人がいたらいいのに、と思うようになりました。見えないから、分からないけれど、自分の住んでいる地域にも、当然がん患者さんはいるでしょうし、ピアサポート（同じ境遇の人同士の支えあい）が身近にできることの重要性と出会いの場の必要性は強く感じていました。

また、私自身が通っている病院に患者会が無いことも思い立った理由の一つです。

そして、仕事をする中で、自分にできる地域に根差した活動って何だろう？と考えるようになりました。

そんなこんなを考えながら、脳みそのジャングルを迷走していると、地元の市報で地域活動を支援してくれる機関を見つけ、そこからご縁で繋がった方々に話を聞いていただきました。どなたもとても共感してくださる方が多く、応援してくださる方がたくさんいそうなことが分かりました。

がんサロンをやると決めて、会場を抑え、慣れないSNSにもてあそばれつつ、Webチラシ＆リアルチラシを作成し、市内公民館などに配布。すると、早速反応をいただき、とてもとても嬉しかったです。

お問い合わせいただいたある方は、がん患者さんのご家族で、行き場のない辛いお気持ちを抱えているようでした。チラシをお友達が公民館で見つけ、届けてくれたそうです。ご本人曰く「地域にがんサロンがあったらいいのに、と思っていたけど、自分だけではどうにもならない。本当にありがたい。立ち上げてくれて、ありがとう！」と言ってくださいました。

すでに感謝の言葉をいただけるなんて、とてもやりがいを感じますし、このようなコミュニティーを必要としてくれる人の存在が確かなものと感じました。

そして、音楽療法士さんからも「一緒に作りたい」とのお声がけをいただきました。よく考えてみたら、生活の中に音楽があり、辛いときの支えになっていることに気付かされます。病気をしていれば、より音楽の力が必要になってくるのではないでしょうか。詳しくお話を伺うと、実際に楽器を使い、音を楽しむことに没頭できる時間となりそうです。大人になると、そういう時間って、あまりないですよね。

地域に根差したがんサロンの必要性。改めて、ひしひしと感じています。

がんを隠さずに済む社会になってほしい私の願い。地域密着のがんサロンをちょっと先の未来に定着させることで、徐々にどなたにも認知されていくのではないかと思っています。出会ってきた人と心通わせる中で、気づいたこと、感じたこと、考えたことをしっかりと形にしていきたい。

私の日々のミッションは盛りだくさんですが、それは私の生きがいのようです。

（音楽を取り入れるサロンは６月に開催予定です。）

YUKO

補足：場所→東京都小平市花小金井南町２丁目１２−６　小平市立花小金井南公民館